絶望 – 死に至る病

自分は死ぬはずだった。それをずっと遠い先のことにしていた。
いま自分は最高に絶望しているが、それと同時にいい詩が書けそうな気分になっている。
それはなぜかというと、非常な現実が自分を取り囲むほど、自分はより現実逃避に走る。
現実逃避に走れば走るほど、現実への未練を捨て、自分の精神は空中に高く舞いあがることができるからだ。

自分の中にカゲが生まれたのはいつだっただろう。
いつのころからか、自分の心にはカゲが住み着いていた。
それは決していなくならず、心の中に住まい続けている。
人の形をした黒いカゲ。ゆらゆらと揺れている。
カゲは日に日に増殖を繰り返していった。

カゲたちはずっと手招きをしている。
しかし、心の中にいる自分はそのカゲを見て見ぬふりを続けていた。
手招きをしてくるカゲに対して笑ってごまかし、なんとか逃れ続けていた。
でもある時気づいた。このカゲからは死ぬまで逃れられないと。
そしてこのカゲこそが絶望であると。

詳細は割愛するが今日は自分の人生にとって大きな転機となる。
世界線の分岐点に立っている気分だ。10年後の自分は笑っているだろうか…
これを見た10年後の自分が、激しく後悔して画面を殴りたくなっていないだろうか…
何を言っても気が休まらないが、一つだけ確かなことは、ここに書く前にすでに賽は投げられた。